いぬかさブログ

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出産間際のんきな夫に不安を感じたら 産後イメージ共有化おすすめ教材

妊娠中、夫ののほほんとした態度にムカついた経験はありませんか。妊婦健診や両親教室に一緒に行ったり、赤ちゃん用品を買いに出かけても、なんだかどこか上の空…。なんだかどこか他人事…。


誕生を楽しみにしている様子はあるけれど、自分が育児の「主体者」になるという覚悟がどうも感じられない。


ええ、わかります。わかりますよ。


すごい不安ですよね。共に親になると決めたはずの相手が、意気込みも知識もぜんぜん自分に追いついてこない。もう産まれるよって頃になっても、人任せでのんびりしてる。


いや、ほんとに不安だし、イライラしますよね。こちとら9ヶ月もの間、身体のっとられて。重さも息苦しさもピークの臨月。息してるだけでしんどいのに、横になんくるないさ〜的な楽観野郎がいたら蹴り倒したい以外の何物でもありませんよね。当然です。


そんな血管きれそうなプレママに猛プッシュしたい、産後イメージ共有化おすすめ教材をまとめてみました。のんきなプレパパに必須課題として読了、視聴を命じてみてはいかがでしょうか。

 

活字派なら「君は赤ちゃん」

川上未映子『きみは赤ちゃん』(文春文庫)。産前産後の実録ものですが、親になることへの葛藤がしっかりと描かれていて、「神様が私たちに宝物を授けてくれたんだね…」みたいなファンタジーちっくな、ふわついた陶酔がない。かといって堅すぎず、所々で頬が緩むという。「すべての出産は親のエゴ」と言い切っています。生身の人間をこの世に作り出した、その事の重さ。共有したいの、まずそこだよね。

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漫画派なら「ママだって、人間」

田房詠子『ママだって、人間』(河出書房新社)。私たちの深部に巣くう良妻賢母の呪いや、女性の労力と尊厳を搾取しながらも、自身の加害性にはまったく無頓着な男性たちなど。日頃、意識せず囚われているマインドセットがとてもわかりやすく表現されていて、腹落ち感がすごい。育児していると「なんで私ばっかり…」が静かに積もっていくんですよね。母性に対する盲信や幻想を打ち消しておくのは、男女問わず親になる前に必要なことだと思います。

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映像なら「レットダウン:ママだってつらいよ」

読んで!といっても面倒がって読んでくれないタイプの夫もいるかもしれません。そんな輩には映像で視覚で訴えるのも一手かと。Netflixのオリジナルドラマ「レットダウン:ママだってつらいよ」は産後のドタバタな実態がリアルで良いです。産めば自然と母乳が出て子が育つとか、知らんくせに物事をアホほど簡略化して考えているバカがたまにいますが、授乳ひとつとっても軌道にのるまでクソしんどいってこととか、さりげなく流しっぱなしにして伝えましょう。寝かしつけしかり。

レットダウン: ママはつらいよ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

 

ネットでさくっとなら「男子育休に入る」

最後に。ネットで読ませたいという方には、家電ASCIIの「男子育休に入る」を強く推します。盛田諒さんというパパさんの実録ものです。育児って言語化しづらい些細な手間、効率化、マニュアル化できない作業が山ほどありますが、緻密で力強い筆力でよくまとめられていて脱帽です。

ASCII.jp:男子育休に入る


ほんの少し気を抜いたら死んでしまうかもしれない小さな命を任されて、毎日無事に1日を終えるのに精一杯な産後。

寝不足と残念な体型によって怒りの沸点も自尊心も著しく低くなり、自由時間はゼロという逃げ場のない産後。

赤子かわいさだけで乗り切るのは難しいかもしれません。

一番わかり合いたい人を一番嫌いにならないために。

産前からのイメージの共有化が肝要、と痛切に思います。産後のあなたに幸あれ…